2年後の2014年2月にいくつかの曲を追加した新しいアルバム「トーキョー・シック」がCDとiTunes Storeで発売されたことに伴って販売終了となった。
雪村いづみとデュエット
この曲は「佐野元春 and The Hobo King Band Billboard Live 'Smoke & Blue'」の2012年3・4月公演で新曲として披露されたのが初出(この時はHKBの演奏で佐野のソロ)。
facebook佐野元春公式アカウントが2012年4月20日付けのエントリーで、4月18日に雪村いづみとのデュエットでレコーディングが行われたことを発表し、NHK-FMのラジオ番組「元春レイディオショー」で5月1日に初オンエア。
5月7日に佐野の公式サイトMWSが同曲をiTS限定でリリースすると発表。
発売日の5月9日にはビルボード・ライブ東京5月公演があり、そこで佐野と雪村はステージで初共演し、デュエット版を生で披露した。
佐野はその後もソロでこの歌を歌うこともあるが、オーディエンスの前でデュエットが披露されたのはこの時のみ。
このビルボード・ライブ東京での共演の様子は2014年発売のCD+DVDの「トーキョー・シック」に映像として収録されている。
なお、二人のコラボレーションは雪村が佐野にファンレターを送ったことがきっかけだったという。
ビッグバンドスタイルの一発録りレコーディング
佐野はスタジオレコーディングにあたって、雪村の活躍した1950年代の雰囲気を再現するための人選を行なっている。
楽曲のアレンジとバンドの指揮、さらにピアノを担当したのは前田憲男(1934-2018)。
佐野は1991年のコンピレーションアルバム「Slow Songs」でも、いくつかの曲でアレンジとバンドの指揮を前田に依頼している。
レコーディングエンジニアの行方洋一(1943-2022)は2018年発行の自伝の最終章でこの仕事に関するエピソードを書き記している。
面識のなかった佐野から直接電話で依頼があったそうだ。
クレジットタイトル
- Produced by
- 佐野元春
- Executive Producer
- 佐野元春
- Recording & Mixing and Mastering Engineer
- 行方洋一
- Recording at
- アバコクリエイティブスタジオ on April, 2012
- Mixing and Mastering at
- ViMF Mastering Tokyo
- Arrangement, Pf & Conduct
- 前田憲男
- Vocal
- 佐野元春
- Vocal
- 雪村いづみ
- Words & Music
- 佐野元春
前田憲男 with The Old Playboy All-stars
- Alto Sax-1
- 平原まこと
- Alto Sax-2
- 近藤淳
- Tenor Sax-1
- アンディ・ウルフ
- Tenor Sax-2
- 黒葛野敦司
- Baritone Sax
- 原田忠幸
- Trumpet-1
- 数原晋
- Trumpet-2
- 中野勇介
- Trumpet-3
- 佐藤和裕
- Trumpet-4
- ニール・ストル・ネイカー
- Trombone-1
- フレッド・シモンズ
- Trombone-2
- パットリック・ハララン
- Trombone-3
- 中川英二郎
- Trombone-4
- 堂本雅樹
- Contrabass
- 斉藤誠
- Drums
- 稲垣貴庸
- Guitar
- 中牟礼貞則
関連ページ
- 佐野元春&雪村いづみ:トーキョー・シック - Moto's Web Server
- 2014年のCD版発売時に刷新されて、iTS版発売当初の内容ではなくなってしまっている。
リンクが切れてしまっているが、当項目であるiTS版シングルの購入者のために無料配布されていたPDFがサーバに残っている。