佐野元春 ディスコグラフィー

1981年（44年前）リリースの2ndシングル「ガラスのジェネレーション」の改題セルフカバー。 『“佐野元春クラシックスの再定義” 配信シングル第二弾』との触れ込み（第一弾は2024.06.05リリースの「Youngbloods (New Recording 2024)」）。

アートワークは「ガラスのジェネレーション」のジャケット写真と同じ日のフォトセッションの素材で、ヒロ伊藤による撮影。 この写真は2000年の佐野元春デビュー20周年記念イベントや、2020年のタワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスターなどにも使用されていた。

佐野元春＆THE COYOTE BAND

Vocal,Guitar

佐野元春

Drum

小松シゲル

Guitar

深沼元昭

Guitar

藤田顕

Bass

高桑圭

Keys

渡辺シュンスケ

プロダクション・クレジット

• Produced by Moto 'JET' Sano
• Recorded & Mixed by 渡辺省二郎
• Mastering Engineer : Matt Colton
• 2025 © M's Factory Music Publishers

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

• つまらない大人にはなりたくない (New Recording) 佐野元春 2025年シングル | MWS：Moto's Web Server

佐野元春＆THE COYOTE BAND

Vocal, Guitar

佐野元春

Drum

小松シゲル

Guitar

深沼元昭

Guitar

藤田顕

Bass

高桑圭

Keys

渡辺シュンスケ

プロダクション・クレジット

• Produced by Moto 'JET' Sano
• Recorded & Mixed by 渡辺省二郎
• Mastering Engineer : 前田康二
• 2024 © M's Factory Music Publishers*

クレジット

佐野元春＆THE COYOTE BAND

Vocal,Guitar

佐野元春

Drum

小松シゲル

Guitar

深沼元昭

Guitar

藤田顕

Bass

高桑圭

Keys

渡辺シュンスケ

プロダクション・クレジット

Produced by

Moto 'JET' Sano

Recorded & Mixed by

渡辺省二郎

Mastering Engineer

Randy Merrill

2022 © M's Factory Music Publishers

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 「さよならメランコリア」佐野元春 2023年シングル | MWS：Moto's Web Server

YouTube

• 「さよならメランコリア」佐野元春 & ザ・コヨーテバンド | 佐野元春 - DaisyMusic ※2023.01.20公開

アルバムとシングルを同時発売したのは、

• 1981年の「Heart Beat」と「NIGHT LIFE」
• 1982年の「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」と「彼女はデリケート」

以来40年ぶり。

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YouTube

• 「クロエ」佐野元春 & ザ・コヨーテバンド | 佐野元春 - DaisyMusic

シングルとしては初めてのハイレゾ版同時発売。 ハイレゾ版は Sony Music Solutions が運営する音楽配信サービスサイト「mora」で販売された。

これに先立って佐野元春の独立レーベル「DaisyMusic」から発売された過去のアルバム7作品とシングル1作品、合わせて8作品のハイレゾ版が前月の9月29日付で moraのダウンロード販売のカタログに追加されている。

17年ぶりSMEに復帰

「銀の月」は佐野がソニー・ミュージックエンタテインメント（SME）に復帰・再契約後の初めてのリリース作品。

2004年、佐野はCCCDを巡ってSMEと対立して一時袂を分かった。 佐野は独立レーベル「DaisyMusic」を興し、ユニバーサルミュージックと配給契約を結ぶが、ほどなくしてSMEのCCCD採用方針が撤廃となり、佐野とSMEの間の齟齬はすぐに解消した。

その後佐野は、新譜は「DaisyMusic」からリリースすることになったが、アニバーサリーエディションやボックスセットなどのEPIC時代の旧譜を活用したプロダクツはSMEから発売していて、新譜以外では佐野とSMEは常に協力体制を取っていた。

「mora」でのハイレゾ版のダウンロード販売は、佐野とSMEが新譜においても再び協力体制を取り始めたことを象徴するトピックと言える。 ただし、今回の再契約は「DaisyMusic」での原盤制作を維持したまま、配給をSMEに任せるという形を取っていて、以前のような『レコード会社に原盤権を押さえられた従属的な契約』とは大きく異なる。 なお、SMEとの再契約に伴ってユニバーサルミュージックとの配給契約は終了した。

プロダクション・クレジット

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Co-produced by

大井'スパム'洋輔

Recorded & Mixed by

渡辺省二郎

Mastering Engineer

前田康二

Production Management

大本和典

2021 © M's Factory Music Publishers

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

「銀の月」佐野元春 2021年シングル | MWS：Moto's Web Server

60秒WEBコマーシャルあり。

YouTube

「銀の月」佐野元春 & ザ・コヨーテバンド | 佐野元春 - DaisyMusic

2022.03.13公開。 この時点において一般的なBlu-rayを超える1080p60は佐野元春史上最高画質の映像。

2020年12月に開催されたオンラインイベント『佐野元春40周年記念フィルムフェスティバル#06』の中で新曲のレコーディングドキュメントとして披露されていた曲。 フィルムフェスティバルの中のタイトルは「City Boy Blue」だったが、この配信シングル発売に際して「街空ハ高ク晴レテ - City Boy Blue」となった。

佐野は2013～14年に女性向け月刊誌「DRESS」に連載を持っており、そのコーナータイトルが「街空ハ高ク晴レテ」だった。 連載の内容は佐野が読者からの恋愛相談にお勧めの1曲を添えて答えるというもので、休載1回を挟んで創刊号から1年続いた。

ジャケットの犬は佐野の愛犬のゾーイではない。

プロダクション・クレジット

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Co-produced by

大井'スパム'洋輔

Recorded & Mixed by

渡辺省二郎

Mastering Engineer

前田康二

Production Management

大本和典

2021 © M's Factory Music Publishers

特集ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 「街空ハ高ク晴レテ - City Boy Blue」佐野元春 2021年シングル | MWS：Moto's Web Server

「Save It for a Sunny Day」は佐野が開催したオンラインイベントのタイトルでもあった。

2020～2021年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言がたびたび発令されて、その影響で多くのライブや演劇、スポーツなどの集客イベントが中止となった。 デビュー40周年のアニバーサリーイヤーのツアーなどを予定していた佐野もそれらの開催を断念し、急遽オンラインの代替イベントを打ち出すことになった。

プロダクション・クレジット

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Co-produced by

大井'スパム'洋輔

Recorded & Mixed by

渡辺省二郎

Production Management

大本和典

2020 © M's Factory Music Publishers

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

Save It For A Sunny Day | 佐野元春 40周年記念サイト - MWS

2020年7月30日公開。 中止になった全国ツアーの代替として7～12月に月1で開催された有料配信企画の「フィルムフェスティバル」や、セレクトショップ「BEAMS」とのコラボレーション商品などを案内する。

「合言葉 - Save It for a Sunny Day」佐野元春 2020年シングル | 佐野元春 40周年記念サイト - MWS

上の「Save It For A Sunny Day | 佐野元春 40周年記念サイト」の中のコンテンツで楽曲の特集ページ。

プロダクション・クレジット

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Co-produced by

大井'スパム'洋輔

Recorded & Mixed by

渡辺省二郎

Mastering Engineer

Ted Jensen

Production Management

大本和典

2020 © M's Factory Music Publishers

佐野元春のデビュー40周年アニバーサリーイヤーのために用意された新曲だが、新型コロナウイルス感染症拡大防止で緊急事態宣言が発令されたため、予定されていた（この曲を生でお披露目するはずの）多くのライブイベントが中止になった。

このままのバージョンが5ヶ月後に発売されたコンピレーションアルバム「THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005-2020と、2年後に発売されたオリジナルアルバム「ENTERTAINMENT!」に収録されている。

アートワークに写っているのは左から佐野元春、深沼元昭、渡辺シュンスケ、高桑圭、小松シゲル、藤田顕。

特集ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 「エンタテイメント！」佐野元春 2020年シングル - MWS : Moto's Web Server

プロダクション・クレジット

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Co-produced by

大井 'スパム' 洋輔

Recorded & Mixed by

渡辺省二郎

Mastering Engineer

前田康二

Production Management

大本和典

東京スカパラダイスオーケストラからNARGO、北原雅彦、GAMO、谷中敦の4名がレコーディングセッションに参加。 スカパラホーンズがレコーディングに参加するのは1996年のアルバム「FRUITS」以来23年ぶりのこと。

幻のライブ初披露

2019年8月16-17日に北海道小樽市で開催される予定だったロックフェス 「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」に、佐野と東京スカパラダイスオーケストラがともに16日に出演することが決まっていた。 この時に佐野は自身のステージにスカパラホーンズを借りて「愛が分母」をライブ初披露する予定だったそうだが、フェスが台風10号の接近で中止となったために共演はならなかった。

• 《お知らせ》佐野元春 & CYBが出演予定の「ライジング・サン」台風のため中止 ※2019.08.15 07:56

その後、2021年11月に放送された衛星放送WOWOWの音楽番組「INVITATION」の収録において、メインゲスト：佐野元春 & The Coyote Band ＋ コラボゲスト：スカパラホーンズが実現した。

予告でクイズ

「愛が分母」の発売が予告されたのは発売日の12日前の8月2日だった。 この際、発売までタイトルを未発表とし、アートワークとTwitter用のハッシュタグ「#スラッシュLOVE」だけを公開してTwitterユーザーのファンにタイトルを予想させたが的中者はいなかった。

特集ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 「愛が分母」佐野元春 2019年シングル - MWS : Moto's Web Server

リリースの翌年の2018年5月上旬頃に販売を終了した。 販売終了の理由は「こんな夜には」というタイトルの楽曲（スポークンワーズ）がすでに存在していたことを佐野が失念していたためで、2曲ともアルバム「自由の岸辺」に収録されるということから、アルバム発売のタイミングでiTunes Storeのカタログから抹消となり、「こんな夜には」はアルバム収録に際して「夜に揺れて」と改題された。

「こんな夜には」⇒「夜に揺れて」は、佐野の1980年の1stアルバム「BACK TO THE STREET」にトップナンバーとして収録されている「夜のスウィンガー」をリアレンジしたもの。 同じく、「最新マシンを手にした子供達」は1992年の8thアルバム「sweet 16」に収録されている「ポップチルドレン （最新マシンを手にした陽気な子供たち） 」がオリジナル。 いずれの曲も2012年から東阪のビルボードライブで不定期開催されているライブ「Smoke & Blue」でよく演奏されていた。

アートワークに写っているのは左から井上富雄、古田たかし、佐野元春、長田進、Dr.kyOn。

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佐野元春公式サイトMWS

佐野元春 2017年最新シングル：『こんな夜には c/w 最新マシンを手にした子供達』 - MWS

M-1「こだま～」は同年7月に発売されたアルバム「Maniju」の初回限定版の購入特典としてダウンロードファイルで提供されていた。 佐野がニューヨーク滞在中にひとりで演奏やミックスを行なったという。

M-2とM-3はライブ音源。

アートフェス「Not Yet Free」に佐野が参加することはファンには告知されなかったが、ニューヨークへはNHKが帯同しており、BSでドキュメンタリーが放送された。

アートフェス「Not Yet Free」を主催したのは芸術活動で社会問題などを訴えるアメリカのNPO「1Future」。 佐野はこのあと、同年10月に広島で開催された同じく「1Future」主催の「ヒロシマ・ナガサキ ZEROプロジェクト」で社会貢献賞を受賞する。

facebook佐野元春公式アカウント

• 《レポート》佐野元春が、Disruptor Awards - ディスラプター・アワードを受賞 佐野元春が、Disru… | 佐野元春（official） | Facebook [2017.10.29 01:13]

新聞記事

• 2017.11.08付 朝日新聞広島地方版『平和活動に新たな賞　「ディスラプター・アウォード・ヒロシマ」創設』 全995字
• 2017.11.06付 中国新聞朝刊『未来への道筋　語り合う　ヒロシマ・ナガサキ　ＺＥＲＯ　プロジェクト　核の危険今も　認識共有　ペリー元米国防長官　中継参加』 全2,144字

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佐野元春公式サイトMWS

佐野元春 2017年シングル：『Not Yet Free』 - MWS

各曲の歌詞を掲載。 ライナーノーツには現地でセッションしたミュージシャンの情報も。

M-1「新しい雨」はこれが初出。 翌年発売の17thオリジナルアルバム「Maniju」にこのままのバージョンが収録される。

M-2「或る秋の日」も初出。 3年後発売の18thオリジナルアルバム「或る秋の日」にリミックスの別バージョンが収録される。

M-3「私の人生」はキヤノンマーケティングジャパンが2015年にインターネット上で配信した連続ドラマ「遠まわりしようよ、と少年が言った。 」の主題歌として書き下ろされた曲（次項を参照）で今回が初商品化。 こちらものちに「或る秋の日」に収録される。

デジタル一眼レフカメラ「EOS 8000D」キャンペーン

2015年、事務機・映像機器メーカー「キヤノン」がデジタル一眼レフカメラの新機種「EOS 8000D」を発売。 これに合わせてグループ会社のキヤノンマーケティングジャパンが販促プロモーションを行なった。

一つはインターネット上で無料配信された連続ドラマ『遠まわりしようよ、と少年が言った。 』で、監督は山本剛義、脚本は登米裕一、主演は光石研。 1話5分ほどで全10話のドラマを順次公開。 これに佐野元春が書き下ろしの「私の人生」を主題歌として提供した。

もう一つは「EOS 8000D」の購入者を対象にした抽選によるプレゼントキャンペーンで、景品の一つに「私の人生」1曲入りの非売品CDがあった。 景品の一番の目玉は東名阪で合計4,000名を招待するとしたライブ&フォトセッションだったが、これは開催日の間近になって中止が発表された。

プロダクション・クレジット

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Co-produced by

大井'スパム'洋輔

Recorded & Mixed by

渡辺省二郎

Mastering Engineer

前田康二

Production Management

大本和典

2016 © M's Factory Music Publishers

佐野元春 & The Coyote Band

Vocal & Guitar

佐野元春

Guitars

深沼元昭

Guitars

藤田顕

Keyboards

渡辺シュンスケ

Drums

小松シゲル

Bass

高桑圭

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

佐野元春 2016年シングル：或る秋の日 - MWS

ライナーノーツ、各曲の歌詞、佐野のコメントなどを掲載。

iTunes Storeがアルバム「Blood Moon」の予約受付を発売1ヶ月前に開始。 アルバムの予約決済をすると「優しい闇」1曲が先行ダウンロードできるというものだった。 アルバムの予約無しに「優しい闇」だけを単品でダウンロード購入することも可能だった。

3ヶ月後にリリースされた16thオリジナルアルバム「Blood Moon」にこのままのバージョンが収録されている。

読売新聞のテレビCM タイアップ曲

読売新聞社が、自社の社員や販売員の仕事を追った13分20秒のドキュメンタリーミニムービー「届けつづける」を制作し、2015年3月27日からYouTubeの同社公式チャンネルで公開を始めた。 これに佐野の新曲「境界線」が使用されたが、新曲についてもタイアップについても事前の告知無しのサプライズ公開だった。

翌4月の初旬からBS日テレで15秒や30秒サイズに編集したCMバージョンがオンエアされ始める（CMバージョンはドキュメンタリーミニムービーと一緒にすでにYouTubeで公開されていたもの）。

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佐野元春公式サイトMWS

• 佐野元春 2015年最新シングル：境界線 - MWS [2015.04.10]

ナタリー

• 佐野元春、読売新聞のために書いた新曲「境界線」配信スタート - 音楽ナタリー [2015.04.22 23:18]

この曲は佐野が高校時代に作ったという。 同級生の友人が故郷の香川に持ち帰り、後輩に伝承していたというエピソードがあって、継承者のひとりであったギタリストの小倉博和がそのことをラジオ番組内（エフエム香川『山弦・One More Music』1999年12月18日放送回）で佐野に伝えた。 佐野は忘れていたこの曲のことを思い出し、そこから15年越しで正式にレコーディングに至った。 佐野が曲を作ったとする16歳からだと43年越しで商品化されたことになる。

なお、小倉はこの曲を2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭公式コンサート「Song in Blue MUSIC BLUE CONSERT in マザーポート高松」で披露しており、その模様がYouTubeにアップされている。 佐野のスタジオレコーディング版は詩が大幅にアップデートされていて、曲もCメロが追加されるなど、サビの部分以外はかなり印象が異なる。

当曲はこのままのバージョンが4年後の2019年のオリジナルアルバム「或る秋の日」に収録されている。

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 佐野元春 2015年最新シングル：君がいなくちゃ - MWS ※2015.03.02開設

「ラジオ・デイズ」はインストバージョン（未商品化）が、2009年3月から6年間続いた佐野のレギュラー出演ラジオ番組「元春レイディオ・ショー」のテーマソングとして使用されていた。 番組はこのシングルのリリースされた月に終了。 言わば「番組終了記念シングル」だった。

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 佐野元春 最新クリスマス・ソング：みんなの願いかなう日まで - MWS

iTunes Storeがアルバム「Zooey」の予約受付を発売6週間前に開始。 アルバムの予約決済をすると「世界は慈悲を待っている」1曲が先行ダウンロードできるというものだった。 アルバムの予約無しに「世界は慈悲を待っている」だけを単品でダウンロード購入することも可能だった。

アートワークは暫定のものでアルバム発売と同時に正式なものに差し替えられた。

翌年発売の15thオリジナルアルバム「Zooey」にこのままのバージョンが収録される。

スペルは本来は「La vita è bella」が正しいが、当サイトでは特に修正は行わずジャケット表記のままとする。 イタリア語であり、英語にすると「Life is beautiful」、日本語だと「人生は美しい」の意味。

スタッフクレジット

Produced by

佐野元春

Co-Produced by

大井洋輔

Recording & Mixing

渡辺省二郎

Mastering Engineer

前田康二

Recording at

音響ハウススタジオ

Production Management

大本和典

Words & Music

佐野元春

タイアップ情報

トヨタのミドルクラス4ドア・セダン「MARK X」がマイナーチェンジして新発売されるのに合わせて2012年8月27日より全国でTVCMが放送され、「La Vita é Bella」がBGMとして使用された。 CMの内容は俳優の佐藤浩市と刈谷友衣子が親娘に扮し、車を運転する父親が助手席にいる失恋した娘を慰めるというもの。 15秒と30秒の2バージョンあり。

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 佐野元春新作シングル：La Vita é Bella (ラ・ヴィータ・エ・ベラ)-MWS

同月にリリースされたセルフカバーアルバム「月と専制君主」の先行シングルだが、アルバムにはCoccoのコーラスが入っていないバージョンが収録されている。

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

COYOTE - '君が気高い孤独なら' iTunes Storeで限定ダウンロード販売スタート - Moto's Web Server

セルフライナーノーツ「ハートランドからの手紙 #204」、歌詞、クレジットなどを掲載。 この先行シングル用のPDFデジタルブックレットが無料配布されている。

2ヶ月後に発売されたアルバム「Coyote」には同じオケで佐野がひとりでメインボーカルを取ったバージョンが収録されている。

佐野以外のボーカル3人はいずれも1996年の佐野元春トリビュートアルバム「BORDER」に参加したシンガーソングライターという共通点がある。

クレジット

Words and Music

Moto 'lion' Sano

Musicians are

Vocal, Guitar, Tambourine

佐野元春

Vocal, Guitar

深沼元昭 (Mellowhead)

Drums

小松シゲル (Nona Reeves)

Bass

高桑圭 (Great3)

Organ

kyOn

Vocal

山口洋 (HEATWAVE)

Vocal

藤井一彦 (THE GROOVERS)

Produced by

佐野元春

Co-produced by

大井'スパム'大輔

Recorded by

伊藤隆文

Mixed by

渡辺省二郎 at tomtom studio, 東京

Recorded at

2007.2/音響スタジオ, 東京

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

佐野元春 MusicUnited. #01 | DaisyMusic

PDF歌詞カードが無料配布されている。

この商品はオリコンではアルバムのカテゴリで、週間ランキング最高位73位。 当ディスコグラフィーでは便宜上シングルとして扱う。 なお、この作品をシングルとして捉えた場合、フィジカルでのシングルリリースはこれが最後となる。

収録曲は全曲が初出のナンバーだが、M-3「星の下 路の上」については発売日が迫ってから急遽、iTunes Music Store で単曲で先行配信シングルが発売された。

「The Coyote Band」 結成までの経緯

深沼元昭は佐野の1996年の10thオリジナルアルバム「FRUITS」のM-9「水上バスに乗って」に参加しており、すでに佐野と交流があった。 深沼は自身のソロユニット「Mellowhead」の楽曲のボーカルを佐野に依頼し、マキシシングル『Mellowhead feat. 佐野元春「エンプティ・ハンズ」』を2005年3月にリリースしている。

この頃、高桑圭と小松シゲルは Mellowhead のサポートメンバーとしてライブやレコーディングに参加していた。 佐野は「エンプティ・ハンズ」のレコーディングセッションの顔ぶれをそのまま自身のレコーディングに採用した形になる。

佐野の公式サイトMWSの2005年6月の最新ニュースによると、この作品をリリースする半年前の佐野の構想は3トラックEPではなく6曲入りのミニアルバムだった。 リリース直後の雑誌インタビュー（STRANGE DAYS No.77）では同じメンバー（深沼/高桑/小松）で更に3曲のレコーディングをしたいとで語っているので、やはり合計6曲を発表して一区切りすることを考えていたのだろう。

実際にはこのあと1年半を掛けて、このレコーディングメンバーで12曲入りの14枚目のオリジナル・アルバム「Coyote」（2007年6月13日）をリリースし、その後さらにメンバー2名（渡辺シュンスケ・藤田顯）を追加して佐野の正式なバックバンド「The Coyote Band」が結成される。

「The Coyote Band」の名称が使われたのは、2009年に開催されたバンド初のツアータイトル『佐野元春 & THE COYOTE BAND 2009年夏＊全国ライブハウス・ツアー「COYOTE」』が最初。 すなわち、それまで佐野はこのバックバンドに名前を付けていなかった。 当初は飽くまでもレコーディングメンバーとして招集したものであり、バンドの結成を計画していたわけではなかったと考えられる。

前述のように高桑圭と小松シゲルが深沼元昭のソロ・ユニット「Mellowhead」のサポートメンバーであったことから、暫定的に「Mellowheadバンド」と呼ばれていたこともあった（音楽雑誌「Player」2007年9月号の佐野元春インタビュー記事の中で）。

3トラックEPについて

「EP」（Extended Play）はもともとアナログレコード時代の規格のひとつ。 毎分45回転の7インチ盤を指すもので当時は「シングル」と同義だった。

CD時代になってからは欧米のヒップホップ界隈で「シングル以上アルバム未満」の作品に対して使用されるようになった。 この際、「◯◯◯◯ EP」のように作品タイトルに「EP」の文字も含めてしまうのが流行した。

配信時代になると、iTunes Storeでは『無印はアルバム』『末尾に「- Single」が付くとシングル』『末尾に「- EP」が付くとアルバムとシングルの中間』という区分けがされるようになる。 これに倣って国内CDにおいても従来の「ミニアルバム」や「マキシシングル」の呼び方を辞めて、「EP」に置き換えるケースが増えていった。

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

星の下 路の上　|　佐野元春

MWSが開設した特集ページ。

MWS > 言葉・音楽 > 歌詞検索 > 星の下 路の上

MWS内で公開されている歌詞テキスト。

星の下 路の上 発売記念 | オリジナルブレンド珈琲

東京・八丁堀「珈琲屋めいぷる」とのコラボレーション商品の紹介ページ。 2005年の暮れに、それぞれに収録曲の名前が付けられたオリジナルブレンド挽き豆3缶セットが数量限定で発売された。 1997年開業の「珈琲屋めいぷる」は2018年2月28日をもって閉店。

このシングルは『3トラックEP 星の下 路の上』の発売日が告知された後で急遽先行発売が決まったもの。 なお、『3トラックEP 星の下 路の上』は、2007年に iTunes Store のカタログに追加されたが、その後もこの先行シングルは販売中止とはならずに並行して取り扱われている。

元々は2001年9月18日から30日まで期間限定でMP3形式のフリーダウンロードで提供されていた曲。 佐野は2001年9月11日に発生した米国同時多発テロに触発されてこの曲を製作し無料公開したが、Epic Recordsは契約違反だと問題視したという。 なお、2001年の無料公開版はモノラル音声でデータレートが80kbpsという仕様だった。

関連ページ

佐野元春公式サイトMWS

• 「光 - TheLight 」 :: give peace a chance

デビュー以来24年間在籍した「Epic Records」からの最後のリリース作品。 オリコン週間ランキング最高位58位。

このシングルの発売日は本来は2004年3月の予定で、翌4月にはアルバムもリリースされると思われていた。 しかし、2月の段階で当シングルは5月発売に延期され、さらにその5月を待たずに4月の段階で佐野はEpic Recordsを辞めて自主レーベルを興すと発表する。 この時、佐野とEpic（※）を擁するソニー・ミュージックエンタテインメントはCCCD問題でぶつかっていた。

当シングルは予定通りEpicからアルバム先行シングルとしてCCCDで5月に発売されたが、アルバム「THE SUN」（この時はまだタイトル未発表で発売日も未定）は新しいレーベルから通常のCD-DAで発売するという運びになった。

※Epic Records

1978年に発足した際はCBSソニーの子会社だったが、合併と再独立ののちに2004時点ではソニー・ミュージックエンタテインメント（旧CBSソニー）に吸収合併されてSME内のレーベルのひとつになっていた。

クレジットタイトル

The Hobo King Band

Vo & Gui

佐野元春

Dr

古田たかし

Bass

井上富雄

Gui

佐橋佳幸

Keys

Dr.kyOn

Featuring

Horn

萩原顕彰

Baritone Sax

山本拓夫

竹野昌邦

プロデューサー・エンジニア

Produced by

Moto'lion'Sano

Mixing Engineer

渡辺省二郎 "月夜を往け"

伊藤隆文 "99ブルース (H.K.B. Version)"

Mastering Engineer

前田康二 (Bernie Grundman Mastering)

「君の魂 大事な魂」は2001年のライブツアー「Rock and Soul Review」（2001年6～7月）で「Sail On」というタイトルで披露されていた曲。 ツアーの直前に「Sail On (Preview version 1.0)」もネット上で期間限定で無料公開されていた。

カップリングの「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 (H.K.B. Version)」は1989年の曲のリテイク版。 その後約15年の時を経て2018年のセルフカバーアルバム「自由の岸辺」に当バージョンが収録されるが、その際に1分ほど短く編集されている。

コピーコントロールCD

このCDは佐野元春がリリースしたCCCD 2作品のうちのひとつ（もうひとつは「月夜を往け」）。 Epic Recordsを擁するソニー・ミュージックエンタテインメント（SME）は、2003年1月から邦楽シングルの全新譜を、2004年1月から邦楽アルバムの全新譜をコピーコントロールCD（CCCD）で発売するという方針を取っていた。

クレジットタイトル

The Hobo King Band

Vo. & Gui.

佐野元春

Dr.

古田たかし

Bass.

井上富雄

Gui.

佐橋佳幸

Keys.

Dr.kyOn

Sax.

山本拓夫

プロデューサー・エンジニア

Produced by

Moto'lion'Sano

Mixing Engineer

渡辺省二郎

Mastering Engineer

前田康二 (Bernie Grundman Mastering)

佐野のプライベートなインディーズレーベル「GO4 Records」からの発売で、佐野公式サイトMWS内の「MWSストア」の通販限定商品。 ライブ会場の物販でも販売されていた。

当時、佐野が所属していたレコード会社、ソニー・ミュージックエンタテインメントがCCCD採用方針を取っていたために、その回避策としてインディーズレーベルからの発売になったものと思われる。

この曲は1999年3月13日に赤坂BLITZにて行われたファンクラブ・イベント「Driving For 21st. Monkey」で「ありがとう」の仮タイトルで初披露されていたもの。 オリジナル曲としては20世紀最後の作品。

カップリングのリミックス・バージョンはDragon Ashなどを手掛けるエンジニア・飛澤正人による。

フジテレビ系列「奇跡体験！アンビリバボー」'99.7月～エンディングテーマ。 オリコン・シングルチャート最高位53位。

M-2「No surprise at all ─驚くに値しない [Audio Active remixed version]」はアルバム「Stones and Eggs」に収録されているものとは別のバージョン。 「audio active」は1993年メジャーデビューの日本のダブ・バンド。

オリコン週間ランキング最高位83位。

このCDの購入者には「ConnecteD」というSMEが開発したアプリケーションを使ってアクセスできる期間限定のホームページが用意されていて、そこに佐野元春によるセルフライナーノーツが掲載されていた。

• 音楽CDとWebが同期～SMEの新サービス「ConnecteD」 | INTERNET Watch ※1998.07.14

「僕は愚かな人類の子供だった」が収録された他の作品

ATOM KiDS TRiBUTE TO THE KiNG "O.T." （1998.11.26発売）

手塚治虫生誕70周年記念のトリビュートアルバム。 'CMJK version'を収録。

デジタル・アートピース 僕は愚かな人類の子供だった （1999.02.15発売）

オンラインでダウンロード販売されたフラッシュアニメ作品。 'DJ CELORY version'を収録。 2001年にCD-ROMでも販売された。

Spoken Words Collected Poems 1985-2000 （2000.12.18発売）

佐野元春のポエトリー・リーディング作品を集めたコンピレーションアルバム。 'CMJK version'を収録。

オリコン・シングル週間ランキング最高位39位。

新バックバンド「The Hobo King Band」を正式に結成してリリースされた最初の作品。 「The Hobo King Band featuring 佐野元春」名義での作品はこれ1作のみ。 以後は「佐野元春 and The Hobo King Band」でのリリースとなる。

M-2「フリーダム」は日本テレビ系列のバラエティー番組「とんねるずの生ダラ」内の企画ユニット「ANDY'S」に提供した曲のセルフカバーでアルバム未収録曲。 ANDY'S版とはボーカルトラックが違うだけで、バックはHKBの演奏による同一のオケ。 作曲は佐野だが作詞はANDY'Sメンバーである石橋貴明/定岡正二/デビッド伊東と共作している。

オリコン・シングル週間ランキング最高位36位。

商品のパッケージフィルムに『初回限定スーパーピクチャーレーベル』と書かれた赤いシールが貼ってあるが、おそらく重版はされていない。 CD誕生から十数年経ってようやくカラー印刷のピクチャーレーベルが普及し始めたのがこの頃。

M-2「ダンスが終わる前に」について

この曲は渡辺満里奈へ提供した曲のセルフカバーでアルバム未収録曲。 渡辺版は大滝詠一プロデュースのミニアルバム「Ring-a-Bell」（OOCO-15 1996.03.21発売）に「ダンスが終る前に」の曲名で収録されていて、編曲は多羅尾判内（大滝詠一の変名）、ストリングスアレンジは井上鑑。

「ダンスが終わる前に」はその大滝詠一の歌唱版もある。 大滝の没後に発売された大滝のデビュー50周年記念アルバム「Happy Ending」（2020.03.21発売）に収録。 2CD「初回生産限定盤」（SRCL-11430/1）、1CD「通常盤」（SRCL-11432）、アナログ盤（SRJL-1140）、と3形態あるが、いずれにも「ダンスが終わる前に」は入っている。

クレジットタイトル

作詞・作曲・編曲/佐野元春

ヤァ！ソウルボーイ (Original Version)

Vocal, Guitars

佐野元春

Drums

小田原豊

Bass

井上富雄

Guitars

佐橋佳幸

E.Piano, Organ

西本明

Peacussion

里村美和

Backing Vocal

Melodie Sexton

Brass Arrangement

北原雅彦 (featuring スカパラ・ホーンズ)

ダンスが終わる前に

Vocal, Acousetic Guitar, Organ

佐野元春

Drums

楠均

Bass

井上富雄

Guitar

村松邦男

ヤァ！ソウルボーイ (Up-Soul Version)

Addtional Production & Remixed by

ヒロ・ホズミ

Engineered by

山田直樹

Guitar

駒形弘行

Saxophone

梅津和時

Programmed by

河辺健宏 & ヒロ・ホズミ

オリコン・シングル週間ランキング最高位29位。

両A面シングルでオリコン・シングル週間ランキング最高位25位。 両曲とも8ヶ月後に発売されるアルバム「FRUITS」に収録。

M-1「十代の潜水生活」はスカパラホーンズと初共演。 時事ネタを扱った風刺的な作品で、リリース年の1995年は阪神大震災、地下鉄サリン事件、自社さ連立の村山内閣における参議院選挙などがあった。 佐野の公式サイトMWSが開設されたのもこの年で、年末にはその後のパソコンとインターネットの普及を決定付けるMicrosoft社のWindows95が発売された。

M-2「経験の唄」は住友生命「愛＆愛」のTVCMソング。 CMキャラクターを務めたのは日本人メジャーリーガーのパイオニア、ドジャースの背番号16・野茂英雄。 近鉄バファローズを退団し、このシーズンからアメリカに渡った野茂はナショナル・リーグ新人王・奪三振王の大活躍を見せた。

オリコン・シングル週間ランキング最高位55位。

M-1「彼女の隣人」はコンビニエンスチェーン「ローソン」のTVCMに採用されたタイアップ曲。 CMキャラクターは髙嶋政伸・斉藤由貴。 1年後にリリースされる9thオリジナルアルバム「The Circle」にこのままのバージョンが収録された。

M-2「レインボー・イン・マイ・ソウル」は翌月に発売されるコンピレーションアルバム「NO DAMAGE II (GREATEST HITS 84-92)」の先行シングル。 4ヶ月前に発売された8thオリジナルアルバム「sweet 16」に収録されているものと同じバージョンなので、そこからのリカットシングルとも言える。

オリコン週間シングルランキング最高位4位。 佐野元春史上最大のヒットシングル。

牧瀬里穂・稲垣吾郎主演のTVドラマ「二十歳の約束」（フジテレビ系 月曜夜9時枠 1992年10月～12月）主題歌に採用されて3年半ぶりにシングル再リリースとなったもの。 ボーカルトラックのみが新たに録り直されており、ジャケットデザインやカップリングも変更になった。

オリコンの推定累積売上枚数がオリジナル1989年版の38,570枚に対してこの再発盤は702,850枚。 「フジ月9」とのタイアップは効果覿面で、従来より若い世代のファンを多く獲得する機会となった。 インターネットが登場する以前、テレビの影響力が絶大であったことを示している。

初のTVCM出演

CM放送開始とシングル発売が同時期という典型的なタイアップで、15秒バージョンと30秒バージョンの2種類があった。 楽曲提供だけでなく、本人もCMキャラクターとして出演し、それまでの『テレビに出ないアーティスト』というイメージを覆したが、それでもこの後テレビ出演が頻繁になるというほどでもはなかった。

CM内で佐野自身がナレーションをしている『音楽は力。 君は今、それを手にしている。 』というコピーは、1989年のオムニバスCD「mf VARIOUS ARTISTS Vol.1」の帯にも使われていた。

TBS系列の報道番組「筑紫哲也 NEWS23」のエンディングテーマに使用されたタイアップ曲。 半年後の8thオリジナルアルバム「sweet 16」に収録される。

β版のほうが数日早く出荷されているのが興味深いが、この頃すでにSONYは録画機器メーカーとしてβ機と平行してVHS機も作っていた。

β版の8cmCDとVHS版の8cmCDはパッケージを含めて同一のもので、『ESDB 3056 / ESDB 3058』という具合にカタログコードがふたつ印刷されている。 つまり、ひとつの同じ商品がβ同梱版では「ESDB 3056」となり、VHS同梱版では「ESDB 3058」として扱われる。

CDのジャケットには『税込定価¥1,000 / （税抜価格¥971）』、ビデオのパッケージには『税込定価¥1,900（税抜価格¥1,845）』と印刷されているが、それぞれ単体での販売はなかった。

平成になって最初の、且つ消費税導入後に発売された最初の作品。 7インチEP盤はこれが最後のリリース。

A面の「警告どおり 計画どおり」はスタジオレコーディングに、"いまみちともたか"と"the REDS"のメンバーを招いて制作された。 B面「風の中の友達」は The Heartland の演奏。

「警告どおり 計画どおり」はいわゆる反原発ソング

原発をテーマにした楽曲は1970年代から見られるが、この頃は特に1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故を受けて、反原発ソングを発表するアーティストがいた。

国内ではこのシングルと同時期に発売された「RCサクセション」のアルバム「COVERS」が特に有名。 「COVERS」には「ラヴ・ミー・テンダー」や「サマータイム・ブルース」といった露骨に原発を非難する曲が含まれていて、RCサクセションが所属していたレコード会社「東芝EMI」（親会社の東芝は日本有数の原子力発電所の関連企業）との軋轢が発売前から大きな話題となっていた。 最終的に東芝EMIはアルバムの発売中止を発表し、販売元がキティレコードに変更されて発売された。

シングルがCDで発売されるのはこれが初めて。

1989年4月に消費税が導入された時に価格改定が行われていて、8cmCDは同じカタログナンバーで次の2種類のパッケージが存在する。

• 【旧】価格の印刷が「¥1000」でジャケットの真ん中にミシン目あり。
• 【新】価格の印刷が「税込定価¥937（税抜価格¥910）」でミシン目なし。

アルバム収録バージョンとは異なる3つのバージョンの「インディビジュアリスト」で構成されている。

「Extended Mix」と「Dub Mix」はリミックスのロングバージョン。 この2つのバージョンはCDではいずれもアルバム「Café Bohemia」の発売20周年記念盤である「The Essential Café Bohemia」で聴くことができる。

「Live Version」は翌年発売のライブアルバム「HEARTLAND」に同じものが収録されている。

クレジット

インディビジュアリスト Extended Mix

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Remixed by

John 'Tokes' Potoker

インディビジュアリスト Dub Mix

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Remixed by

John 'Tokes' Potoker

インディビジュアリスト Live Version ※1987.5.28 東京・渋谷公会堂 「カフェ・ボヘミア・ミーティング」最終公演より

Performed by

THE HEARTLAND

Recorded & Engineered by

今井邦彦

阿部徹

Mixed by

Moto 'Lion' Sano

Front Photo

清水隆俊

Back & Inner Photo

松本康男

Art & Design

駿東宏

A面B面共にアルバム収録バージョンとは異なるリミックスのロングバージョン。 当12インチシングルバージョンはCDではいずれもアルバム「Café Bohemia」の発売20周年記念盤である「The Essential Café Bohemia」で聴くことができる。

クレジット

99 BLUES Extended mix

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Remixed by

John 'Tokes' Potoker

月と専制君主 Extended mix

Produced by

Moto 'Lion' Sano

Remixed by

Nigel Grey

Photography

Yasuo Matsumoto

Art & Design

Hiroshi Suntoh

同年発売のアルバム「Café Bohemia」に収録されたものとはミックスが異なる別バージョンで、当シングルバージョンはコンピレーションアルバムの「Moto Singles 1980～1989」か「THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004」で聴くことができる。

B面の「SHADOWS OF THE STREET」はアルバムアウトテイク。 「Moto Singles 1980～1989」にミックスの異なる別バージョンが、「The Essential Café Bohemia」に当シングルと同じバージョンが収録されている。

同年発売のアルバム「Café Bohemia」に収録されたものとはミックスが異なる別バージョンで、当シングルバージョンはコンピレーションアルバムの「Moto Singles 1980～1989」か「THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004」で聴くことができる。 アルバム「Café Bohemia」バージョンとの違いは一聴した程度では判らない微妙なもの。

B面の「LOOKING FOR A FIGHT （ひとりぼっちの反乱）」はアルバムアウトテイク。 「Moto Singles 1980～1989」にミックスが異なる別バージョンが収録されていて、「The Essential Café Bohemia」に当シングルと同じバージョンが収録されている。 元々はコメディアン・俳優の片岡鶴太郎への提供曲で、佐野版はセルフカバーとなる。

これ以降はシングルもアルバムも原則的に「M's Factory」からのリリースとなる。 「M's Factory」レーベルは佐野がCCCD問題でソニー・ミュージックエンターテイメントを離脱する2004年まで使用された。

「STRANGE DAYS」のシングルバージョンは同年発売のアルバム「Café Bohemia」に収録されたものとはミックスが異なる別バージョンで、当シングルバージョンはコンピレーションアルバムの「Moto Singles 1980～1989」か「THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004」で聴くことができる。

B面の「ANGELINA (Slow Version)」はアルバムアウトテイク。 「Moto Singles 1980～1989」か「The Essential Café Bohemia」で聴くことができる。

翌年にB-1がアルバム「Café Bohemia」に収録される。

A-1はB-1のロングバージョン（あるいはA-1を短く編集したものがB-1とも言える）。 A-1の後半は意図的にメインボーカルが抜かれている部分があり、レコードを聴いてる人が歌って補完するという趣向になっている。

B-2はインストゥルメンタルだが、B-1を元にしたものでは無くまったくの別アレンジで別録音。

クレジット

Produced by

佐野元春

Recorded by

阿部保弘

Mixed by

Steven Stanlay (A-1, B-1)

阿部保弘 (B-2)

Recorded at

CBS/SONY STUDIO （信濃町 Tokyo）

ELECTRIC LADY STUDIO (N.Y.C.)

The Heartland

Vocal, Guitars

佐野元春

Bass

小野田清文

Drums

古田たかし

Guitar

横内健広

Piano

阿部吉剛

Synth

西本明

Percussions

里村美和

The Tokyo Be-Bop

Saxophone

ダディ柴田

Trumpet

石垣三十郎

Trombone

ボーン助谷

Flügelhorn (solo)

兼崎順一

The Pretty Flamingos

Unknown

Strings arrangement

矢野誠

Director

小坂洋二 (EPIC/SONY)

U.S. coordinator

Christian Dalbavie (Time Capsule Inc.)

吉成伸幸 （Rep. サンダー音楽出版）

Art Works

牧野良幸

Photography

大川直人

Sleeve design

佐野元春

高橋伸明 (EPIC/SONY)

アートワークはアメリカの画家、マーク・コスタビ。

A面の「Special Dance Mix」は7インチEPバージョンに追加レコーディングとリミックスを施したロングバージョン。 CDではアルバム「Café Bohemia」の20周年記念アルバム「The Essential Café Bohemia」で聴くことができる。

B面の 「7inch Version N.Y. Mix」は、「Special Dance Mix」を7インチEPバージョンと同じサイズになるよう短く編集したもの。 「Instrumental」は「7inch Version N.Y. Mix」のカラオケ。 B面の2曲は2025年現在デジタル化されておらずサブスクでも聴くことができない。

国際青年年テーマソング

国連が制定した1985年の「国際青年年」において、日本の各自治体が行なった「国際青年年キャンペーン」をバックアップするためにテーマソングとして「Young Bloods」が作られた。 NHK総合でスポットCM的に盛んにミュージックビデオが流されたため、当時この曲で佐野元春（名前だけでなく容姿も）を認知した人は多いと思われる。

同年6月に新宿・国立競技場で開催された音楽イベント「国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW」にて佐野はトリを務めた（この時、桑田佳祐と初共演）。

同時に作られたいくつかの別バージョン

B面の「Young Bloods (Hello Goodbye Version)」はアルバムアウトテイクで、CDではアルバム「Café Bohemia」の20周年記念アルバム「The Essential Café Bohemia」（2006年発売）で聴くことができる。

当シングルの翌月に発売された「Young Bloods ※12inch/Single」に収録された3つのバージョンはいずれも当シングル版とはミックスが異なる。 翌年発売のアルバム「Café Bohemia」に収録されたものも別バージョンだが、そちらは当シングル版に近いミックスとなっている。

クレジット

Produced by

Moto Lyon

Co-produced by

Frank Doyle

John "Tokes" Potoker

Engineered and Mixed by

John "Tokes" Potoker

Art Direction and Design

Hip Terran Inc.

Photography

岩岡吾郎

クレジット

Produced by

Moto Lyon

Co-produced by

Frank Doyle

John "Tokes" Potoker

Engineered and Mixed by

John "Tokes" Potoker

Art Direction and Design

Hip Terran Inc.

Photography

岩岡吾郎

クレジット

Art Direction and Design

Hip Terran Inc.

Photography

岩岡吾郎

B面の「SHAME 君を汚したのは誰」もアルバム「VISITORS」に収録されている。

12インチシングルとは

見た目は直径30cmのアナログ盤LPとまったく同じ。

1. 再生時の回転数が、LPが33⅓rpm（1分間に33と1/3回転）なのに対して、12インチシングルは多くが45rpm。
2. レコード盤の内周部分は低音質になるので、なるべく外周部分だけを使うよう片面につき1曲か2曲の収録に留める。

大まかには以上の2点を押さえることで、『EPやLP以上の高音質を実現する』というのが特徴であり要件となっている。 イントロや間奏を拡張してディスコなどで長く踊れるようにしたダンスミュージックのロングバージョンを収録するというのがトレンドだった。

12インチシングルはレコードプレーヤーの改造や追加投資無しに高音質再生が可能というのがレコード会社にも購入者にも大きなメリットだった。 しかし、12インチシングルのブームはちょうどアナログ盤とCDの需要が入れ替わる時期だったために数年で下火となる。

佐野は84年から87年の間に6枚の12インチシングルを発売した。

クレジット

Photo by

渡辺真也

A面「スターダスト・キッズ」は、前年発売のシングル「ダウンタウン・ボーイ」のB面だったものに追加レコーディングをしたリミックスバージョン。 翌年発売のコンピレーションアルバム「No Damage 14のありふれたチャイム達」にはリミックスの当バージョンが収録された。

B面「So Young」は山下久美子のアルバム「雨の日は家にいて」へ提供した曲のセルフカバー。 この曲も「No Damage」に収録されるが、アルバムバージョンと当シングルバージョンはミックスが異なる別バージョンになる。 当シングルバージョンはアルバム「SOMEDAY」の20周年記念版「SOMEDAY Collector's Edition」のボーナスディスクで初デジタル化された。

ジャケット写真

平凡出版（現マガジンハウス）の女性向け週刊誌「an・an」1981年9月4日号に佐野元春インタビューが掲載された。 ジャケット写真はその際の撮り下ろし写真を流用し加工した物。 撮影者は武方賢治。 「an・an」掲載のオリジナルの写真は2019年9月に発売されたムック「平凡Special 僕らの80年代」（ISBN：978-4838753772）に再掲されている。

B面の「マンハッタンブリッヂにたたずんで」は大滝詠一プロデュースのアルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」からのリカット。

クレジット

PHOTO by

SATOSHI HAGA

アルバムバージョンと一部歌詞が異なる。 具体的にはアルバムで「I Need You」と囁いている部分がシングルでは「I Love You」となっている。 なお、シングルバージョンは「No Damage 14のありふれたチャイム達」に同じものが収録されている他、「THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004」でも聴くことができる。

B面の「WONDERLAND （WALKMANのテーマ）」はSONYのヘッドホンステレオ「ウォークマン」のテレビCM用に書き下ろされたタイアップ曲でアルバムアウトテイク。 「SOMEDAY Collector's Edition」にモノラルバージョンが収録されている。 当シングルのステレオバージョンは2021年現在デジタル化されていない。

クレジット

Strings

大村雅朗

Aat Direction

奥村靫正

Design

THE STUDIO, Tokyo Japan

Photography

三浦憲治

B面の「こんな素敵な日には」は「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」のアルバムアウトテイクという位置付けのもので、A面とともに大滝詠一プロデュースの曲。

両曲とも翌年のコンピレーションアルバム「No Damage 14のありふれたチャイム達」に収録された。

発売時期的にはアルバム「SOMEDAY」が近いが、A面B面ともにどのアルバムとも特に連動していない。

A面「ダウンタウン・ボーイ」は、翌年にアルバム「SOMEDAY」に収録されたバージョンとは別テイク。 アルバム収録に際して完全に新しく録りなおされている。 当バージョンはCDではコンピレーションアルバムの「SOMEDAY Collector's Edition」か「THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004」で聴くことができる。

B面の「スターダスト・キッズ」は翌々年発売のコンピレーションアルバム「No Damage 14のありふれたチャイム達」に収録されたものとはミックスが異なる別バージョン。 当バージョンはCDでは「SOMEDAY Collector's Edition」で聴くことができる。

なお、当シングルと同日に佐野が参加したユニット、ナイアガラ・トライアングルのシングル「A面で恋をして / さらばシベリア鉄道」がリリースされている。 当シングルは佐野のブレイク前で記録無しだが、「A面で～」はオリコンのシングル週間ランキング最高位14位を記録していて、佐野の名前が全国区となるきっかけとなった。

クレジット

PHOTO

岩岡吾郎

A面「SOMEDAY」は当初は2ndアルバム「Heart Beat」に収録される予定だったが完成が間に合わず、「Heart Beat」の4ヶ月後で3rdアルバム「SOMEDAY」の11ヶ月前というほとんど無計画で脈絡の無い時期に発売された。 その後、佐野は大滝詠一プロデュースのアルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」に参加したことで注目され、その直後にリリースされたアルバム「SOMEDAY」で一気に人気を獲得していく。

B面「Bye Bye Handy Love」は沢田研二に提供した曲をセルフカバーしたもの。 翌々年発売のコンピレーションアルバム「No Damage 14のありふれたチャイム達」には短く編集されたものが収録された。 CDではコンピレーションアルバム「SOMEDAY Collector's Edition」で当シングルと同じサイズのものを聴くことができる。 沢田版はアルバム「G.S. I LOVE YOU」（1980.12.23 Polydor 28MX-1020）に収録で、編曲は伊藤銀次。

クレジット

PHOTO

渡辺真也

「SOMEDAY」の採用履歴

JR東海「ファイト！エクスプレス」 （1989年頃）

入学シーズンの上京の足として新幹線を利用してもらおうという「ファイト！エクスプレス」キャンペーンのテレビCMに使用される。 これに合わせて、シングル「SOMEDAY」が8cmCDで再リリースされた。

Kodac「SUPER Goldフィルム」 （1989年頃）

上のJR東海と同じ時期にテレビCMに使用された。

NHK総合 水曜ドラマの花束「素敵にライバル」 （1999年6月30日～7月28日 毎週水曜 22時枠 全5回）

天海祐希が主演のNHKのドラマの主題歌に使用される。

三井住友海上「代理店CM」 （2008年頃）

テレビCMに使用される。 サッカークラブ・ザスパ草津のゴールキーパー・本田征治が登場する「代理店登場篇」と、「リストランテ カステッロ」の山田直喜シェフが登場する「契約手続き篇」の2種類があり、いずれも30秒のCMだった。 ナレーション及びCMキャラクターは俳優の竹野内豊。

クレジット

PHOTO

ヒロ伊藤

衣装協力

BOUTIQUE BARBICHE

TETSU SÉLECTION

「ガラスのジェネレーション」の採用履歴

サッポロビール「新・吟仕込生ビール」 （1993年頃）

CMソングとして使用される。 CMキャラクターは少年隊の東山紀之。

「ガラスのジェネレーション」をカバーした人

B面「さよならベイブ」もアルバム「BACK TO THE STREET」に収録されている。

デビューまでの道のり

佐野がプロを志した最初の形跡はヤマハ主催の「第8回 ポピュラーソングコンテスト」（1974年）に見ることができる。 「Bye Bye C-Boy」でエントリーしたが'つま恋本戦会'（決勝）での受賞は成らなかった。 佐野はこの時18歳の大学生で「バックレイン元春セクション」という10人編成のバンドを率いて出場していた。

佐野はその後、佐藤奈々子と知り合い、彼女の活動に関わる。 佐藤の77年のデビューアルバム「Funny Walkin'」から79年の4thアルバム「Kissing Fish」まで、コンポーザーとして参加し、佐藤との共作を多く手がけた。

他に、大学在学中に小坂忠（1948-2022）の経営する会社でアルバイトをしていた折に、CM音楽のレコーディングに参加するなどしている（小坂忠は佐藤奈々子のデビュー時のプロデューサー）。

22歳で再び「第15回 ポピュラーソングコンテスト」（1978年）に挑戦し、この時エントリーした「Do what you like （勝手にしなよ）」がグランプリの次点である優秀曲賞4曲の中のひとつに選ばれた。

佐野はヤマハからデビューするという話もあったそうだが、今の日本の音楽シーンでは自分の曲は売れないと思い、この時は広告制作会社への就職の道を選んだ。 サラリーマンとして俳優の真野響子が出演するラジオ番組の制作に携わるが、就職後も複数のレーベルからオファーがあったという。

そして、ラジオ番組の取材で訪れたアメリカで見聞を広めたことと、EPIC/SONYのハウス・プロデューサーだった小坂洋二の熱心な勧誘により、2年ほどで会社を辞めてプロになることを決意する。

小坂洋二が佐野を発見したのは小坂が独自のルートで集めた200本余りのデモテープの中からだった。 小坂は佐野の「Do what you like （勝手にしなよ）」と「彼女」を聴いて感動し、その日のうちに連絡を取り、翌日面会したという。

参考ページ

佐野元春を成立させるクリエイティブのかけら(第2章)つまらない大人にはなりたくない 自立の末に訪れた分岐点 | ぴあエンタメ情報

佐野元春を成立させるクリエイティブのかけら(第3章)すべての真実はストリートの中にこそある 佐野元春の登場で「新しいマーケット」が生まれた | ぴあエンタメ情報

1980年の佐野元春――アメリカに行ったこととディレクターの口利きがデビューを決意させた！ | Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 !

参考書籍

小坂忠 著「まだ夢の続き」 ISBN:9784309017969

スージー鈴木 著「EPICソニーとその時代」 小坂洋二インタビュー ISBN:9784087211894

EPIC 期待の星

佐野はデビューしてから3rdアルバム「SOMEDAY」でブレイクするまでに2年を要する。 しかし、売れる前からレーベルの破格の推しを受けていたと福岡智彦（当時、渡辺音楽出版のプロデューサー）が証言している。

また、佐野はデビュー前からNHKのディレクターに認められてFMラジオ番組「サウンドストリート」（月-金22時枠）のDJを務めることが約束されていたという。 佐野は前任の松任谷正隆から枠を引き継ぎ、1981年4月から番組が終了する1987年3月までの6年間、毎週月曜日を担当した。

参考ページ

佐野元春の革新性、そして日和ることなきロックスピリット | Re:minder ［2020.05.23 カタリベ：福岡智彦］

参考書籍

雑誌「ザ・タイムマシン」 2021年4月号 (P.26-29) 元NHKディレクター・湊剛インタビュー

TVK「ファイティング80's」

佐野はデビューと同時にテレビ神奈川の新番組「ファイティング80's」（毎週金曜日 21:00-21:55 司会：宇崎竜童）にレギュラー出演している。 佐野は番組開始から6ヶ月間、エンディングを担当するアーティストとして出演し、最初の3ヶ月は毎週「アンジェリーナ」を歌っていた。 この番組は新興レーベルだったEPIC/SONYのショーケースという側面があり、1980年4月から1983年3月まで続いた。

その後、佐野はブレイクするも、ライブやレコーディングの他にラジオDJや雑誌出版といった活動に勤しみ、10年以上テレビにはほぼ出演しなくなる。

参考書籍

兼田達矢 著「横浜の"ロック"ステーション TVKの挑戦 ライブキッズはなぜ、そのローカルテレビ局を愛したのか？」 ISBN:9784866471563

同じカタログナンバーで2種類のジャケット

ジャケットが2種類あって最初のバージョンはレコード会社の方針変更により早い段階で回収されたとされている。 そうであれば佐野がまだ全然売れる前であったことを考えるとほぼ全回収されたであろうと思われる。 回収版と新デザイン版のジャケット裏の印刷はレイアウトを含めてまったく同じ内容で、クレジットがいずれも「PHOTO：三田十史生 / 撮影協力：東急ハンズ」となっている。

新デザイン版のジャケットのロケ地はアルバム「BACK TO THE STREET」と同じ、神奈川県民ホールの裏手にあった「赤い靴」であり、佐野の服装や自転車の位置から考えるとアルバムジャケットと同日の撮影と思われる。 もし、デザインの差し替え時に裏面まで気が回らず、クレジットの修正が行われないミスがあった（あるいは気付いていたが予算や時間の都合などで放置された）とするならば、新ジャケットの撮影者はアルバム「BACK TO THE STREET」と同じ"ヒロ伊藤" (1946-2014) と考えるのが妥当であろう。

「アンジェリーナ」をカバーした人

関連ページ

Wikipedia

• アンジェリーナ (曲)