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小坂忠の死を悼む

シンガーソングライターの小坂忠が4月29日に癌により亡くなった。 享年73歳。

佐野元春が自身のfacebook公式アカウントに追悼コメントを寄せている。

小坂忠は細野晴臣や松本隆らとバンドを組んでいたことや、ソロ転向後ののヒットで知られるが、佐野と所縁が深い人物でもある。

佐野は自身がプロシンガーとしてデビューする以前の1970年代後半、佐藤奈々子のデビューアルバムにコンポーザーとして関わっており、そこでプロデューサーだった小坂と知り合う。 小坂は当時、CM音楽の制作会社も営んでいて、大学生だった佐野はアルバイトとして雇われ、「ムキムキマンのエンゼル体操」(作詞:景山民夫、作・編曲:小坂忠、歌:かたせ梨乃&カツヤクキン)のレコーディングにキーボードで参加している。

2000年代以降はお互いにゲスト共演がたびたびあった。 最近では2020年2月に開催された佐野元春トリビュートライブ『SONGS&FRIENDS 佐野元春「Café Bohemia」』に小坂が参加。 ハウスバンドをバックに佐野の「ロックンロール・ハート」と「君を連れて行く」を歌った。

佐野は2009年発売の小坂のオリジナルアルバム「Connected」(Vicctor Entertainment VICL-63267)に「ふたりの理由、その後」という楽曲の提供もしている。